資金調達の銀行融資による金利の決め方とは Column

金利の決め方を知ろう

金利の決め方を知ろう

銀行融資を受けて資金調達をしようと考えている経営者も多いのではないでしょうか。
様々な資金調達方法がありますが、その中でも銀行融資は主流です。
これから銀行融資を受けようと検討している経営者は、金利の決め方を知った上で資金調達をすることをおすすめします。
銀行融資の金利は、変動金利が採用されており、一定期間ごとに金利が見直されます。
銀行へ融資を行う政策金利は景気によって変動し、悪い時は政策金利が低くなるのが一般的です。
固定金利にすると、銀行側が損をしてしまうリスクがあるため、それを回避するために変動金利を採用しています。
銀行融資の金利の決め方は、短期プライムレートです。
これは、1年以内の融資を企業に対して行うときの最優遇金利のことです。
短期プライムレートの決め方は預金をもとに計算します。
預金による調達金利に銀行利ザヤをプラスして設定されています。
銀行がどのくらい収益を抜きたいかによって短期プライムレートが決まるでしょう。

短期プライムレートとスプレッド融資

短期プライムレートとスプレッド融資

短期プライムレートに貸し倒れリスクをプラスして融資金利を決めます。
そのため、審査結果により貸し倒れリスクが低いと判断されると短期プライムレートにより近い融資金利となり、貸し倒れリスクが高いとその分短期プライムレートより高い金利となるのです。
1年以上の融資金利も短期プライムレートをもとに計算することが多いです。
短期プライムレートや貸し倒れリスクだけでなく、返済期間も重要なポイントになります。
例えば、3年未満であればプラス0.2%、5年未満は0.4%プラスして融資金利を計算します。
スプレッド融資というのもあり、これは東京銀行間取引金利を基準に融資金利を決める方式のことです。
短期プライムレートとスプレッド融資の金利の違いは、企業の規模が関係しています。
大企業であればある一定の信用力があるためスプレッド融資が利用できますが、中小企業は大企業ほどの信用力がないため短期プライムレートが一般的です。
しかし、中には中小企業でもスプレッド融資が利用できる場合があります。
企業によって状況や条件が異なるため、注意が必要です。

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