売掛金担保融資とファクタリング Column
売掛金担保融資とは、売掛金を担保にしてお金を借りる方法で、ABLとも呼ばれています。
売掛金を活用して資金調達する方法は、売掛金担保融資だけでなくファクタリングという方法もあるため、2つの違いを理解し、最適な資金調達方法を選択することが大切です。
売掛金担保融資は、企業と売掛先の間で発生する予定の売掛金を担保として融資を受けます。
利息は法律で上限が決まっており、元金が100万円を超える場合は年率15%が上限です。
売掛金担保融資は不動産担保融資よりも利率が高いケースが多く、8〜15%となっています。
審査については不動産担保融資と同じですが、担保となる売掛金に対する審査が異なります。
不動産担保融資の場合は不動産が売れる期間と価格が審査の対象となりますが、売掛金担保融資の場合は売掛先の信用度が審査の対象となるため、売掛先と企業の取引状況が詳しく確認されるでしょう。
また、一般的な売掛金担保融資の審査では取引が継続している売掛先が複数なければ審査が通りにくいです。
さらに、赤字や税金未納がある場合も審査が通りません。
ファクタリングは売掛金担保融資が貸付の契約であるのに対して、売掛金の譲渡契約となります。
融資契約は借りる金額、利率、分割支払い回数、支払額を決めますが、譲渡契約は売買契約となるため売買の対象となる売掛金、売買金額、売買代金の支払い日を決めます。
売掛金担保融資で支払いが困難になった時、担保にしている売掛金から回収しますが、ファクタリングでは買い手が直接取り立てるのが一般的です。
ファクタリングの手数料は法的な制限がありません。
契約の条件によって、ファクタリングの方が、手数料が利息より安く済むこともあります。
売掛金担保融資とファクタリングどちらを選択すべきか悩む経営者も少なくありません。
利息や手数料の負担を考えると、売掛金担保融資の方が、メリットがあり、分割返済ができるためキャッシュフローに余裕がないときは売掛金担保融資を選ぶ経営者が多いです。
しかし、売掛金担保融資の審査に通らない場合はファクタリングしか資金調達する方法がありません。
また、スポット取引がメインである場合は、ファクタリングを検討した方がいいでしょう。
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