銀行は融資の格付けをスコアリング評価で決める Column
中小企業や個人事業主にとって、銀行融資は重要な資金調達方法です。
まとまった資金を調達できるといったメリットがありますが、銀行からいつでも融資を受けられるようにするためには、銀行の信用格付けを上げる必要があります。
信用格付けのスコアリングが高い企業になると、いつでも融資を受けることができるのです。
また、信用格付けは融資の判断をする際にも用いられます。
各銀行で査定方法が異なりますが、10〜20段階で評価するのが一般的です。
スコアリングが高いと、融資が受けやすくなるといったメリット以外に、融資枠が広がる、低金利で借り入れができる、無担保、無保証で借りられるようになります。
しかし、逆にスコアリングが低ければ、融資が受けられない、融資枠が狭くなる、高金利、担保、保証人が必要になるなどします。
信用格付けのスコアリングを高くするためには、ポイントがあります。
ポイントの一つは、決算書です。
信用格付けは決算書で8割決まるとされています。
特に、決算書の中でも企業の返済能力が重視されるため、返済能力の数値が低いと融資が受けられない可能性もあるでしょう。
返済能力は、経営計画書で判断されます。
今後、どのように利益を上げていくのかを書面で説明しなければならないのです。
経営計画書には、経営理念、経営方針、今後の事業展開、数値目標、業界の展望、企業の立ち位置や方向性、数値目標を達成するための具体的なプランを項目に入れてください。
単に記載するだけでなく、自社の長所を書面でリストアップしておくことも大切です。
また、定性評価や市場動向、競合状態、実態評価、実質財産の価値評価など様々な評価項目があります。
それぞれの項目の数値を改善することで、スコアリングが高くなります。
スコアリングが高くなったからといって、安心してはいけません。
定期的に銀行に訪れ、報告をしてください。
しっかりと報告をし続けることで、銀行との信頼関係が強くなるのです。
様々なポイントがありますが、信用格付けについて理解し、いつでも融資が受けられる企業を目指してみてはいかがでしょうか。
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