資金調達で銀行融資によるリスケジュールの申請方法 Column
銀行融資の返済条件の延期や変更を申し込む手続きであるリスケジュールは、会社の経営を立て直して元の返済条件に戻すことを前提としなければなりません。
リスケジュールの申請方法の一連の流れとしては、まず経営計画改善書、資金繰り表、試算表、銀行借入明細書を用意します。
リスケジュールで銀行が最も重要とするのは経営再建における本気度が伝わるかです。
経営計画改善書の説明に対して、疑問点を多く出されてしまうと、稟議が通らない可能性が高まります。
次に融資担当者にリスケジュール申請の意向を伝え、融資担当者との面談と必要書類の提出をします。
1か月半~3カ月ほどの期間がかかるリスケジュール申請の稟議が行われ、融資可能であれば実行されるものです。
リスケジュールは資金調達や資金繰りの改善ができる方法ではあるものの、安易に検討すべきではありません。
最後の方法という位置づけにあたるため、ほかの方法も検討したうえで判断すべきです。
資金繰り改善の効果が高く、今後の経営再建に向けて視野に入れるべきではあります。
しかし、条件の変更や返済猶予のどちらであっても、利息の支払いがストップするわけではありません。
リスケジュールを行っている間は融資が受けられないのも注目点になります。
毎月の返済ができなくなり、追加の融資も受けられなかったことが理由で資金がショートして倒産ということもないわけではありません。
自社の財務内容を分析したうえで改善計画書を作成しないと、自分の首を絞める結果となる可能性もあります。
リスケジュールを申請してとんとん拍子でことがうまく運ぶ可能性もあるものの、最も重要となるのは経営再建ができるかどうかです。
ただ資金調達のことを考えるのなら、別の方法を選択した方がよい場合もあります。
メリットもあればデメリットもあることを覚えておいた方が良いでしょう。
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